危険物取扱者の甲種と乙種の違いとは? それぞれの特徴と資格の役立て方

社会人にも人気の資格、危険物取扱者。
特に受験者の多い乙種4類が注目されることが多いですが、危険物には取得すると消防法で定められたすべての危険物を取り扱える甲種もあります。
甲種と乙種はその他にもどんな違いがあるのでしょうか?
そこで今回は危険物取扱者甲種の特徴や難易度についてご紹介します。
乙種に比べて受験者がかなり少ないのはいったいどうしてでしょうか?
危険物取扱者の資格取得を目指しているという方や、甲種を受験したいという方はぜひ読んでみてくださいね。

目次

  1. 危険物取扱者甲種の特徴とは?
  2. 甲種に合格するとこんな資格も得られる
  3. やはり甲種を取得したほうがメリットがある?
  4. 危険物取扱者に合格するための勉強法とは?

危険物取扱者の甲種と乙種の違いとは?

1.危険物取扱者甲種の特徴とは?

危険物取扱者甲種の特徴とは?

この項では、甲種と乙種の違いや特徴をご紹介します。
甲種を受験するにはどうしたらよいのでしょうか?

1-1.甲種を受験するには?

危険物取扱者には甲種、乙種、丙種の3種類があります。
甲種に合格すれば消防法で定められたすべての危険物を取り扱うことができます。
乙種には6つの類があり合格した類の危険物を取り扱うことができます。
丙種に合格するとガソリンや軽油など乙種4類に定められた危険物の一部の取り扱いと保管をすることができます。
こうして比べてみると、甲種を取得するのが最も効率が良く、就職するところの幅も広いように思えますが、甲種を受験するためには以下のような条件があります。

  • 大学で化学を専攻し、卒業するか15単位以上の単位を得たもの
  • 乙種の免許を受け2年以上の実務経験を有するもの
  • 第1類または第6類・第2類または第4類・第3類・第5類の乙種免許のうち4種類以上を有する者
  • 修士、もしくは博士の過程を持ち化学の事項を専攻したもの

全く何もない状態から危険部取扱者を受験したい場合は、まずは乙種を受験しましょう。

1-2.甲種の難易度とは?

資格試験の情報を公開しているサイトなどでは、甲種の合格率は乙種4類と同じ3割前後と紹介してあることが多いです。
では、乙種4類、通称乙4と甲種の難易度は同じくらいなのでしょうか?
いいえ、それは違います。乙4の合格率が低いのは受験人数が原因です。受験者数が多ければ、当然合格率は下がります。
では、甲種の難易度はそれほど高くないのか?といえばそれも間違いです。
甲種の受験者は前述した条件をクリアした人々です。
つまり、乙種の受験者よりも経験や知識のある方ばかりなのですね。
そんな方が受けて合格率が3割ということは、乙種に比べて難易度は高いと言えるでしょう。

2.甲種に合格するとこんな資格も得られる

甲種に合格するとこんな資格も得られる

危険物取扱者甲種に合格し、危険物保安監督者に任命されると講習を受講しないと得られない、甲種防火管理者および防災管理者の資格を有するものとして認められます。
また、陸上自衛隊・航空自衛隊の技術陸曹・空曹(2等陸曹・空曹)の任用資格があります。
これらの資格は、甲種合格者だけに与えられるもので、たとえ乙種のすべての類に合格しても同じ資格を得ることはできません。
ちなみに危険物保安監督者とは、危険物を製造したり取り扱ったりする場所で保安監督をする人のことです。
危険物取扱者の資格を取得したうえ、6か月の実務経験が必要です。
乙種は自分が取得した類の危険物のみを保安監督することができるのに対し、甲種はすべての危険物の保安監督が可能です。

3.やはり甲種を取得したほうがメリットがある?

やはり甲種を取得したほうがメリットがある?

危険物取扱者は、危険物を取り扱ったり、保管したりすることができる資格です。
ですから基本的には職場で取り扱っている危険物が扱えれば不自由ないでしょう。
乙4の受験者が多いのは、これに合格するとガソリンスタンドで責任者として勤務することができるからです。
この資格を持っていると、時給が自動的に数百円アップするというガソリンスタンドも多いのですよ。
しかし、複数の危険物を扱う大学や研究室などでは、甲種を取得したほうが有利かもしれません。
無理に受験する必要はありませんが、自分が将来どんな危険物を扱いたいか考えた上で甲種取得が必要と思ったら受験しましょう。
なお、乙種すべてを合格しても、特定の資格が得られないだけで甲種取得者と同じ仕事ができます。

4.危険物取扱者に合格するための勉強法とは?

危険物取扱者に合格するための勉強法とは?

では最後に、危険物取扱者に合格するための勉強法をご紹介します。
甲種と乙種は難易度こそ異なりますが、勉強法には共通することが多いのです。

4-1.暗記中心の勉強をしよう

危険物取扱者の試験勉強は暗記が中心です。
甲種も乙種も法令や基礎的な物理と化学、そして危険物の性質の3科目が出題されます。
乙種は自分が受験する類の危険物の性質を覚えればよいのですが、甲種の場合はすべての危険物の性質が出題される可能性があります。甲種を受験した人の経験談によると、かなり突っ込んだ問題も出されることがあったそうですから、「わからないところはカンで答えよう」というわけにはいきませんよ。
しかし逆にしっかりと暗記さえしていれば、必ず合格します。
その証拠に、危険物乙種をすべて合格した最年少の記録は8歳です。
おそらく法令などは難しすぎて意味が理解できなかった部分もあったでしょう。
しかし、丸暗記すれば試験は突破できるという証明でもありますね。

4-2.満点を取る必要はない

国家資格の中にはあらかじめ合格者の人数が決まっているものもあります。
そのような資格は、足切点が存在します。しかし、危険物取扱者の試験は合格者の上限はありません。
合格点に達していれば、満点を取らなくても合格できます。
しかし、各科目で6割をとれなければ不合格になりますから気を付けてください。
法令と化学、物理で9割を取っても危険物の性質で5割しか取れなければ不合格になります。
ですから、全ての教科をまんべんなく勉強することが必要です。

4-3.1冊の参考書、過去問題集を繰り返そう

書店に行くとたくさんの危険物取扱者の参考書や過去問題集が並んでいます。
自分に合っていると思ったらどれを選んでも構いませんが、何冊も手を付けるより一冊を繰り返し解く方がおすすめです。
参考書も本によってまとめ方に特色があり、何冊も手を付けると頭の中で整理できません。
また、時間が許す限り過去問を解きましょう。危険物取扱者甲種の参考書や過去問題集は乙種に比べてかなりぶ厚いです。
それを見ただけでげんなりする方もいるかもしれません。しかし、ものによっては「法令」「化学、物理」と分かれている薄いものもありますし、DVDで聴覚から覚えられる教材もありますので、自分が暗記しやすいものを選びましょう。なお、知識があるからと言って油断してはいけません。

おわりに

危険物取扱者の甲種と乙種の違いや難易度についてのまとめ

いかがでしたか?
今回は危険物取扱者の甲種と乙種の違いや難易度についてご紹介しました。
まとめると

  • 危険物取扱者の甲種を取得するとすべての危険物を取り扱える
  • 危険物取扱者甲種を受験するには一定の条件が必要
  • 乙種をすべて受験して合格しても取り扱えるものは同じだが、甲種は付随する資格がある
  • 勉強法は暗記中心

ということです。
危険物甲種は受験資格を得ること自体がなかなか大変ですが、受験資格があるのならば取っておいて損はありません。
チャンスがあったら取っておきましょう。
また、乙種を何種類か合格すると甲種を受験する資格を得られますので、まず乙種を取ってから甲種に挑戦することも可能です。


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